資産管理中心に活用しています。
無線LAN営業店ではオフラインモードが威力を発揮!
【管理対象台数】
約7,000台
【管理対象台数】
約450台
【この事例のポイント】
PalletControlは資産管理を中心に活用している。
以前はExcel記帳で管理していたが、
やはり現実と記帳との間にズレが生じてきた。
現在は、PalletControlのインベントリー機能と、営業店ごとのアドレスグループ分けにより、運用している。
無線LANを活用している営業店ではオフラインモードが威力を発揮している。
故障PCの再インストールの際は、マクロインストーラを活用している。
PalletControlは資産管理を中心に活用
青梅信用金庫(以下 青梅信金)では、現在PalletControlをどのように活用しているのでしょうか?
現在は、資産管理機能の方をメインに活用しています。やはり金融機関である以上、保有資産の明確化、棚卸の明確化ということが重要です。
また、各PCの中のインストール・ソフトウェアの一覧を継続的に監視し続けることにより、標準外のインストールを発見することができます。
PALLET CONTROL導入以前は、資産管理はどのように行っていたのでしょうか?
Excelを使った台帳記入形式、要するに手作業です。手順はざっと以下のとおりです。
PCを新規購入(またはリース)する。そのPCが運び込まれてくる。
そのPCに番号を振る。
そのPCを所定の部署に運び込む。
新規PCの情報と、行き先の部署を、Excel台帳に記入する。
その手順で何か支障が起きたことはありましたか?
今、述べた範囲内では支障はありません。ただ問題は、いったん配置されたPCが別の部署、別の営業店に移動した時です。
この場合、記帳された配置部署と、実際の配置部署にズレが生じることになります。要するに、PCを配った当初は正確だった記述が、PCが部署移動する度に次第次第にズレて行くということになります。
現在はどのように運用しているのですか?
PalletControlを使って、本店および営業店の合計、約450台のPCのインベントリー収集を行っています。インベントリー内容は、基本的にはソフトウェア内容の確認ですね。
その他、個別の例で言いますと、あるシステムを導入するにあたって、Javaのver.X以上が必須ということが分かった時、では、青梅信金内のPCで、その要件を満たしていないPCはどこに何台あるのかということを確認しなければなりませんが、そういう場合などにPalletControlで調査しています。
営業店間でPCが移動した場合の資産管理処理
まず資産管理のことについてお伺いしたいと思います。従前は、どのような形で資産– 先ほど述べたPC部署移動の問題はどのように解決しているのでしょうか?
現在は、各営業店のPCには、それぞれ所定のIPアドレスグループを振り分けることにしています。そうするとPCが移動した場合に以下の要領で、それが把握できます。
営業店AのPCが営業店Bに移動されたとする。
翌日インベントリーを取る。
すると、営業店BのPCが一台増えていることが分かる。
営業店Bにあるにも関わらず、そのマシンが営業店Aのアドレスグループを持っているのが分かる。
これにより、営業店Aのマシンが営業店Bに移動したのだなと理解できる。
現在、PalletControlを使っていて良いと思える点はどんなところですか?
まず、管理者が何もしなくても自動的に資産状況が報告されてくる点は大変便利です。その他、オフラインモードが良いですね。無線LANを導入している営業店などで、威力を発揮してくれます。
PalletControlのオフラインモードというと、ネットワークに接続されていないスタンドアロンの状態でもエージェントが作動できると言う機能です。その機能は、ソフトウェア配布などの際には、回線がつながっていなくても、CDを挿入するだけで自動配布ができるということで、今までの事例においても好評を得てきました。しかしながらソフトウェア配布ではなく資産管理において、オフラインモードが効果を発揮するというのは少々、意外です。
当社の場合は営業店が無線LANで接続されている場合があるので、それで効果が出るのです。若干、複雑な話になりますが、以下のようなことです。
ある営業店では無線LAN体制である。数台のPCが無線LANでつながれている。
その無線LANは、一階にPCがある分には問題ないが、PCが二階に運ばれると、電波が届かず接続されないことがある。
だが、それでも二階にPCを持っていく人がいる。WordやExcelの書き物作業では、LAN接続は必ずしも必須ではないからである。
ここでオフラインモードが威力を発揮する。そうした無線LANに接続されていないマシンでも、インベントリー情報を収集してくれる。
後で、そのPCが一階に戻ってきてLAN接続された時に、インベントリー情報が中央サーバーに送り込まれる。
HD再インストールの効率化でマクロインストーラを活用
その他のスクリプト活用例はございますか?
その他、PalletControlは、PCが壊れた場合のハードディスク再インストール作業の簡略化に役立てています。
具体的にはどのような作業ですか?
これも手順ベースで説明します。以下のようなことです。
営業店PCが動作不良になったとする。この場合、そのPCが、ここ本店の事務集中部に運び込まれることになる。
復旧作業開始。まずOSを再インストールする。
次にPalletControlをインストールする。
続いて、PalletControlのマクロインストーラを使って、Office、Acrobat、そして青梅信金オリジナルの業務ソフト3本を一気にインストールする。
PC再生インストール完了。
この場合、PalletControlのマクロインストーラがあることにより、数本のソフトを正しい順番で一度にインストールできるわけです。スクリプト化してあるので操作ミスが生じることもありません。これは効率的で助かっています。
その他、ご感想はございますか?
PalletControlはエージェントがメモリ常駐しないのが良いですね。青梅信金内のPCはメモリも128MBぐらいであり、またOSもNT 4.0を大事に使い続けている状況なので、決してハイスペック環境とはいえません。
単純に言うと、あまり速い環境ではありません。この状況の中で、資産管理エージェント入れたからPCがさらに遅くなりましたという状況を作ったのでは、営業店現場スタッフの不興を買ってしまいます。
最後にPalletControlに対し希望はございますか?
現状の資産管理機能については、レポートの表現まわりで若干の希望があるものの、全体的には満足して使えています。今後もたゆまず革新を続けてください。
また将来的な理想としては、セキュリティ機能が拡充すると嬉しいですね。情報漏えい防止の観点から考えても、職員のファイルアクセスや印刷の履歴管理をする必要があるのです。そういう機能が、PalletControlに追加されると嬉しいですね。
青梅信用金庫※取材日時:2004年10月
※この使用感が全てのお客さまで実感できることを保証するものではありません。